どうも!こゆみです!
重岡大毅さんが、ラブソングと公言した「バニラかチョコ」。
今回は、こちらの歌の中の物語を、歌詞を紐解いて考察して見たいと思います!
どういう方向でくるかなー?とは思っていましたが。いましたが…!
聴き終わった時、なんだか一つの小説を読んだような、1組のカップルの日常を体験したかのような、そんな気分になりました。
今回は、作詞の意味する物語を、自己満足ながら追って考察してみようかなと思います!
今思えば、乗り越しラブストーリーもムーンライトもそうだったんですけど、彼の歌は情景がまざまざと浮かんでくるんですね。
まるで自分におきたかのような錯覚をおこすような。
ひとこと歌詞が流れるだけで、別の情報も勝手に脳に入ってくるから、自分が前から知ってた事実かのように感じる。
要はそれが、空想じゃなくて、本当に起きたことかのように聞こえる所以なのかなと。
今回は、歌詞に沿って、物語を想像しながら、まとめてみようと思います。
いつもは、歌い方とかハモりとかでわちゃわちゃ騒ぐんですけど、今回は内容重視で落ち着いて行きます。好きポイントはまた別で語ります。笑
例によって、すべては独断と偏見と私の勝手な考察なので、あしからず。
それでは、スタート!
長くなった短い話 とっくに冷えた頭とつま先
玄関悩んだスニーカーorスリッパ
どうせすぐ帰るつもりだったけど
最初から重岡節が炸裂ですね。シチュエーションがとにかくリアルで身近。
とっくに冷えた頭 とあるので、喧嘩したのかなと予想できます。
長くなった短い話、というのは、短い、小さいすれ違いや小競り合いが、長くなった、無駄に長引いてしまっている、ということなんでしょう。
ちょっとしたことですれ違い、口喧嘩を長引かせてしまった主人公は、時間が経ってだいぶ頭が冷えてきた。
外へ出ようと玄関に行って、スニーカーがスリッパか悩む。ほんとにちょっとそこまで。
すぐ帰るつもり、とあるので、別に喧嘩して拗ねて出ていくわけではなさそうですね。おそらく気まずい空気に耐えられなくなった感じ。「どうせ」って投げやりな感じが、まだちょっと苛立ちを引っ張ってるようにも聴こえます。
先に君あとから僕が良い“ごめんね”
引くに引けずにコンビニエンスストア ウロチョロ
うつろな顔の深夜バイトのお兄さん
厄介ごと一仕事 お互い済まそうか
"僕"とあるのでおそらく男の子目線でしょう。
謝罪したい気持ちはあるけど、先に言いたくない。"君"に先に、ごめんね、と言ってほしい。
そんな気持ちをもったまま、結果話も切り出さず気まずくなって出てきてしまったので、なんとなく戻れなくてコンビニに入る。
レジを見たらうつろな顔のお兄さん。深夜バイトは楽しいもんじゃないですよね、笑
一仕事、お兄さんは深夜バイト、"僕"は"君"との和解。どちらも済まさねばならない、大事で厄介な一仕事。
ほのかに口下手くらいが可愛いのに
言われる側からすれば、やかましいわ!ってなる言葉ですけど。笑
今までの感じを見ていると、きっと本気で言ってるわけではないんですよね。
先に謝ってくれれば、ちょっとだけでも弱い、可愛い部分を見せてくれれば、こちら側が折れる理由ができるのに。
でも、そういう素振りは見せてくれない。きっと相手は、言いたいことをはっきり言えて、多分この喧嘩は、ちょっと"僕"の方が劣勢なのかなと思います。
だからぼやくように、口下手なくらいが可愛いのにな、と考えながらコンビニをうろついているのでしょう。
期間限定アイスクリーム
バニラかチョコのバリエーション
白か黒かで余り物はダーリンダーリン曖昧な時は甘いチョイスをホラ
ビターで苦いのが僕は好き うんソレで良い
コンビニでうろうろしながら、期間限定のアイスクリームを見つける。
白か黒は、きっとバニラかチョコを指してるのでしょう。余り物は、とか、曖昧な時は甘いチョイス、というところから、"君"に先に選ばせてあげるのがデフォルトなのかな。そして、悩む"君"はいつもバニラを選ぶ。
"僕"はビターで苦い、チョコの方が好きだし、それでいいよって、バニラを差し出す絵が目に浮かびます。
告白した夏の夜トリップ
Yes or Noのシチュエーション
今も昔も決まり文句でダーリンダーリン
大抵のことは甘いアイスをホラ
おかえりは無くてもグッバイ また頼むぜコンビニ
ここで、少し回想シーンに入ります。
舞台は夏の夜、告白したあの日。
答えはYesかNoか。いつの時代も変わらない、ありきたりで大切な決まり文句。
そんな数年前の夏の夜を思い出しながら、またアイスを眺める。大抵の揉め事の間にはいつも、甘いアイスがあるから。
そう思いながらレジで2つのアイスを買って。
おそらく、初めてなシチュエーションではなくて、何回も買いに行ってるアイス。
コンビニに行ってもおかえり、とは言われないけど、でもまた、こんな時が来たらよろしく、とコンビニを後にします。
一か八か作り話 とっさにひねった頭と口先
必要な嘘は有罪or無罪か
すまし顔 優しい顔 お願い見逃せないか
これも多分回想シーンですよね。
すれ違って、"僕"が家を出てきてしまった要因の喧嘩なのかなと思いました。
一か八かの作り話。とっさに、頭をひねり、口先から送り出す。
必要な嘘、とあるので、何か"君"のためにしていたことが裏目に出たのかもしれないですね。バレたくないと隠していたら、思わぬ形で勘違いとして受け取られてしまったとか。
本当のことを言えない"僕"は、なんとか嘘をつこうとするけど、果たしてそれは有罪か、無罪にあたるのか。
すまし顔してやり過ごそうとする僕と、優しい顔をして見ている"君"。
お互い、その嘘は見過ごせなかったのでしょう。"君"も、"僕"も。
ほっこり鈍感なくらいが可愛いのに
僕のついた嘘に気がつかないくらい、そっかぁ、と笑ってくれるくらい、鈍感なくらいが可愛いのに。
でも、"君"はそうではない。口下手なような、可愛い部分を見せてくれるわけでもないように、聡い人で、気づいたそれを見過ごせないような、まっすぐな人なのでしょう。
出し過ぎ注意ハンドクリーム
シェアするべきコミュニケーション
ひび割れ防止で余り物はダーリンダーリン
あんまりな事はドライなチョイスさホラ
ベタつく空気が君は好き うん割と好き
冬の回想。
どうやら夏に告白したようなので、その後の冬か、同棲してるっぽいので付き合ってから何年目かの冬なのか。
ハンドクリームを出しすぎてしまい、余った分を"僕"にシェアする情景が浮かびます。幸せそうすぎる。日常のちょっとした、確かな幸せ。
そういう幸せを、きっと"君"は感じられる人で、そういうのもいいよね、と笑える人なのでしょう。"僕"の言う、割と好き、の中に、確かな"君"への愛を感じます。
準備万端冬空とリップ
いつもの街もイルミネーション
OFFでもONでも素敵さ君はダーリンダーリン
大切なキスは甘いセリフとホラ
理想じゃ良い自分でも 寝巻きスリッパ現状にドン引き
冬になって、イルミネーションの中デートした想い出。リップも準備万端、ってとこが、またさらにグッと情景を細かくしてくれます。
家でいるOFFな時も、仕上げにリップを塗って鞄にしまったONな時も、いつだって素敵な"君"。
そんな中したキスは、想い出深いセリフとともに記憶の中にある。
そんな自分を思い出して、ふと我にかえれば、家から出てきたままの寝巻きと、悩んで結局近場だからと選んだスリッパ。
回想との違いにドン引きしながら、買ったアイスを持って、"君"の待つ家に向かいます。
“しっかりついてこい”くらいがカッコいいのに
これまでの話から見ると、多分"君"の方がしっかりしてるんでしょうね。
ついてこいって言いたいけど、なかなかそのセリフも言えないまま、今も家から逃げ出しているのは自分で。コンビニで時間潰して、アイス買って帰るのも、きっと初めてではなくて。
先に謝ってほしいって思ってしまったり、鈍感でいてほしいなんて考えてしまったり、でもそれは全部、自分が見栄をはりたいからというよりは、"君"が大好きで、"君"にかっこいい姿を見せたい、喜んでほしい、という気持ちが故なのでしょう。素敵。
時間制限アイスクリーム
ドア前一人シミュレーション
ただいまおかえり ぎこちなくてもダーリンダーリン
幸いなことは甘いアイスがほら
リハ通りいけばそれでいい うんコレでいいあ~
季節は夏。買ったアイスは急がないとすぐ溶けます。時間制限の中、もうウロウロしてる暇はありません。
ドアの前について、いったんシミュレーション。自然に。いつも通りに。
ただいま、といえば、おかえり、と帰ってくる。コンビニとは違って、ぎこちなくてもちゃんと"君"の声で。
そんな雰囲気の中、幸いなことに"僕"の手にはアイスがあります。
ドア前のシミュレーション通りならいい。ドアを開けて、ただいま、おかえり、そしてアイスを。
期間限定アイスクリーム
バニラかチョコのバリエーション
白か黒かで余り物はダーリンダーリン
曖昧な時は甘いチョイスをホラ
ビターで苦いのが僕は好き うんソレで良い
買ったのはバニラとチョコのアイスクリーム。
先に"君"に選ばせて。迷っている"君"に、いつも通り甘いのにしたら?と声をかける。
"僕"はビターなチョコでいいから。苦いの好きだし。それでいいよ、と差し出す。
負担軽減アイスクリーム
酸いも甘いもノンフィクション
あの手この手で何がなんでもダーリンダーリン
「心配事の9割以上はホラ
おこらないって言ったでしょ?」
ハイハイ よく笑うぜのんきに
うまく切りだせない、仲直りの負担を軽くしてくれるのは、いつでもアイスクリーム。
酸いも甘いも、全部ほんとのこと。いつも結局、あの手この手で乗り越えて。
「心配事の9割以上はホラ おこらないって言ったでしょ?」
という"君"を、ハイハイ、といなしながら、あんなに悶々とコンビニで悩んだ"僕"の気持ちも知らずにのんきに笑う"君"に、また叶わないなと思わされるのでしょう。
ほんと、よく笑うよ、と思いながら、優しい、大切な人を見る目で"君"を眺める"僕"が目に浮かびます。
oh good day… oh bad day…
oh good day… oh bad day…
oh good day… oh bad day…
oh good day… good day…
いい日もあって、悪い日もある。でも、いい日の方が、ほんの少し多いといい。
ここで、だんだんクローズアップしていた2人の様子が遠ざかって、ひとつの小さな物語の幕が閉じます。
…
以上、バニラかチョコの物語考察でした。
素敵な話すぎる…何より、特別感のあるものではなくて、身近なところにありそうな、誰でも想像できるお話だからこそ醸し出す、このアットホームであたたかい感じ。
一度も、"君"のことが好き、とか、"僕"のことが好き、という直接的表現は出てこないんですね。
それなのに、"僕"の愛も、"君"の愛も、優しく優しく伝わってくる、素敵なお話でした。
またひとつ、大好きな曲が増えました。
何回も何回も聴きたいと思います!
歌詞割りについてとか、歌い方とか、どこが好きとか、脳死で叫ぶように語る会もやります、多分。笑
あまりに好きすぎて、まずは考察したくなったのでこちらを書かせていただきました。
ここまで読んでくださり、ありがとうございました!
また遊びに来てください!こゆみでした!